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「私はワタシ over the rainbow」公開直前決起集会レポート

2018.12.21

東ちづるがプロデュースした映画『私はワタシ over the rainbow』の公開直前大ヒット祈願決起集会が12月20日、新宿akta(アクタ)で開催された。

(リポーター:中野 里穂)

『私はワタシ over the rainbow』は、LGBTQ+当事者50名が出演するドキュメンタリー映画。ゲイのHIV感染者としてさまざまな情報を発信して来た長谷川博史をはじめ、はるな愛、ピーター、杉山文野などの著名人が、カメラの前で赤裸々な想いを語っている。

決起会では、プロデューサーをつとめた東ちづる、主演の長谷川博史、監督の増田玄樹、声優の三ツ矢雄二などの出演者が集まり、和気藹々とヒットを祈願した。

こんなにかかるとは思いませんでした-。東さんは会の冒頭で、そう言った。

「3年前、LGBTについての正しい知識を持ってほしいという思いからこの映画を撮り始めました。撮りながら、この映画はいらなくなるんじゃないかと思ったこともありました。
LGBTという言葉を聞かない日はないくらいになったし、地殻変動のようにどんどん知られるようになっていったから。パートナーシップや条例ができて、有名人や政治家もカミングアウトするようになってもきましたしね」

でも、と東さんは続ける。

「生産性という発言で人間の価値をはかろうとしたり、アウティングされて命を落とす人がいたり、いろんなことがあって。やっぱりこれじゃ足りないんだ、と思ったんです」

追加撮影と編集を繰り返し、公開に至るまでに費やした時間は3年。出演者は20代から80代まで、50名にものぼる。

本作品の軸となる長谷川博史さんは続ける。

「この作品は、日本でもっとも多くのLGBT当事者がカミングアウトしてカメラの前に立ったドキュメンタリーです。LGBTの中にも、ゲイの問題、レズビアンの問題、トランスジェンダーの問題がそれぞれ別個にあります。彼らが抱えるそれぞれの問題も、この映画の中から理解してもらえればと思いますね」

撮影を通して、長谷川さん自身も当事者でありながら見えなかったこと全体が見えてきたという。それは、さまざまなセクシュアリティを持つ当事者が出演してくれたからこそなのだろう。

ナレーションを務めた三ツ矢雄二さんは、本作品を「LGBTについて勉強できる入門書」とたとえた。

「LGBT当事者にもぜひ見ていただきたいですし、LGBTってなんだろう?と思っている方にも見ていただきたいと思います。"LGBT"と4つに区切っているけれど、区切りの中は1000人いたら1000通り(の生き方が)ある。
(LGBTが)ファンタジーとして見られることもありますが、現実のものとして感じさせてくれるのがこの映画です。本当に悩んでいる人がいるということ、それぞれの生き方はその人自身が決めていくことであるということを理解してもらえたら嬉しい」

会は東さんの強い言葉で結ばれた。

「出演者の皆さんに幼少期のことを聞くと、多くの人が『大人になれると思っていなかった』と答えてくれました。『生きていいと思わなかった』と。そんな風に苦悩する子どもたちを救いたい。本作を短くまとめたDVDを小学校・中学校・高等学校・合わせて1000校に配布することを目指します!」

映画「私はワタシ over the rainbow」は、22日〜28日、ポレポレ東中野にて上映される。上映後はゲストを招いてのトークショーも開かれる。ぜひ足を運んでみてほしい。

映画「私はワタシ over the rainbow」公式ホームページ
ポレポレ東中野 公式ホームページ

(撮影:漆原 未代

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